子どもの糖尿病が増加している!?治療のポイントについて
遺伝やライフスタイルの欧米化が原因
生活習慣病のひとつである糖尿病ですが、子どもの患者も増加しているのも実情です。これは遺伝だけでなく、ライフスタイルの変化や食事の欧米化が原因だと考えられています。食生活の欧米化が原因で、子どもの肥満は親世代の約2倍。生活習慣病が原因で糖尿病を発症してしまう事例が増えています。
現代社会では運動不足や体力が低下している子どもが多く、夜型や睡眠不足も糖尿病を発症する原因だと言われています。親が子どもの生活習慣をしっかり管理し、規則正しい生活を整えてあげることが大切です。
保護者や学校の理解が重要
糖尿病を患っていても、他の子どもたちと同じように学校に通い勉強することが可能です。学校の給食もほかの生徒と同じ物を食べられます。しかし、遊んでいたり体育の授業が原因で、体調が悪くなる場合があります。まず、ほかの保護者や学校の担任などとコミュニケーションをとり、周りに理解してもらうことが重要です。
先生のサポートも必要ですが、体調が悪くなったときでも子どもが自分自身で対処できるよう、しっかりトレーニングすることも大事だと言えるでしょう。
子どもの成長に必要な栄養にも配慮
大人と違い、糖尿病を患った子どもには成長に必要な栄養への配慮が欠かせません。肥満を解消できるように、食事と同時に運動も必要でしょう。子どもの糖尿病の場合は「食事や運動を厳しく制限する必要はない」とされています。食べ過ぎや運動不足を防ぎ、規則正しい生活を送ることが大事です。
また思春期になると、子どもは心と体が大きく変化します。体を成長させるためにホルモンが大量に分泌し、血糖値も上がりやすくなるのです。女児の場合は月経が原因で血糖値が大きく上下するので、栄養のバランスを考えてあげる必要があります。