可児市で糖尿病治療中の患者さんは必見!シックデイの過ごし方と注意点
安静と保温が第一
シックデイとは、糖尿病治療中の患者が「風邪を引く」「お腹をこわす」など糖尿病以外の病気を発症することを指します。特に糖尿病患者はシックデイに血糖値が高くなりやすく、注意が必要です。病気が原因で、血液が酸性になってしまう「ケトアシドーシス」や脱水を起こしてしまう場合があります。
シックデイの過ごし方は、安静第一。しっかりと体を温めて、きちんと体を休めてあげることが大事です。こまめに水分を摂取し、消化しやすい炭水化物を摂取することをおすすめします。
病状と血糖の変化を記録する
糖尿病患者は、シックデイに備えて自分の体について知っておく必要があります。風邪を引いたり腹痛を起こしたら、病状と血糖の変化を記録しましょう。「体温」「心拍数」「体重」「食事の量」を記録し、なるべく細かく血糖値の変化を測ります。それが次にシックデイが起こったときに、パニックにならずに冷静に対処できる資料になります。
書き留めた記録を担当医に見せて、意見を交換するのもおすすめです。ネット上の情報や自己判断で対処をせず、専門家の意見に従うことが大事です。
糖尿病の薬の量の加減を知っておく
シックデイに備えて、患者は糖尿病の薬の量の加減を知っておく必要があります。シックデイは、普段よりも大きく血糖値が前後するからです。飲み薬を服用している患者は、吐き気や下痢を起こしている場合は一旦服用を中止しましょう。食事をとれるようになったら、服用を再開します。
インスリン注射をしている患者の中には、「食事を摂取しない場合は注射の必要はない」と思っている人がいます。しかし、これは大きな間違いです。インスリンがないと体内で糖分を利用できないため、ケトーシスが起こりやすくなります。